what's hypno ヒプノって何?

催眠とヒプノセラピー

オーナー近影

催眠と聞くとまるで魔法にかけられたように意識がなくなり、相手の言いなりになって好きなように操られてしまうイメージを持っている方がいるかもしれません。このようなことは、催眠を面白おかしく娯楽として見せる催眠術ショーや超神秘的な力を持つ催眠術師が登場する映画や小説の中でしか起こりえません。実際にはかなり違っています。
催眠状態のことを心理学では、変性意識またはトランス状態と呼んでいます。こういう言葉を聞くと何か特別なことをしないとこのような状態になれないのかなと思われがちですが、私たちは一日に平均十数回は自然とこの状態になっていると言われています。
例えば何かに夢中になっているとき、誰かに声をかけられても気付かなかったり、考え事をしていたらあっという間に時間が過ぎてしまったとか。またはスポーツの例では、ゴルフのグリーン上でパットのときにラインがはっきりと見えたり、サッカーの試合で風に乗っているように相手をかわしてドリブルしたり・・・・これらもある種の催眠状態なのです。ですから実際に催眠状態になっても周囲のこともわかりますし、意識はしっかりとあるので、嫌なことははっきりと拒否できるのです。
心理的には普段よりも受身的になり、心の緊張がほぐれ、心の奥底に押し込めていた記憶や気持ちを思い出しやすくなります。生理的には、バランスが悪くなっている身体の調整機能を正常な状態に戻す作用があると言われています。そしてヒプノセラピーとは、この状態を利用して行う心理療法なのです。


ヒプノとその関わりのある分野

催眠は1955年に英国医師会が有効な治療法として認めています。米国医師会も1958年に催眠を有効な治療法として認めています。米国心理学会、米国医師会もまた催眠を有効な治療法として認めています。
催眠は一種の変性意識状態です。催眠状態になると心を開き前向きな暗示を受け入れやすくなります。その心の状態を利用して習慣や癖の改善や除去、悩みの解消、性格や自己イメージの改善、能力開発、対人関係の改善、ストレスや痛みのコントロール、自己変革、自己探求などを行うのがヒプノセラピーです。
医療や健康分野、スポーツ、アート、教育訓練、ビジネス、NLP、エンターテインメントなどの領域でも広く活用されています。

*1958年のレポートをもとに米国医師会が催眠療法を承認したという表現は、正確ではありません。米国医師会は1987年に1881~1958年までに策定された診断と治療方法に関するすべての方針を撤回しているからです。 ただし1987年以降も催眠療法は米国医師によって実践され続けており催眠療法を否定するものでないのは明白です。「1958年に米国医師会が催眠療法を承認した」という歴史的事実は正しいと言えます。